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高齢の両親が、大量の生命保険に契約してしまった話(2)

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私の両親が、うっかり養老保険に契約してしまい、なんと700万円もの元本割れを起こしてしまった。
その時の話を書こうと思う。

保険のセールスマンの話に不信感を持ったいきさつは、「高齢の両親が、大量の生命保険に契約してしまった話(1)」に書いた通り。

「貯蓄型なら全額返ってくる」はウソ

そのセールスマンは「この生命保険は貯蓄型で、貯金と同じで全額返ってくる上、病気になった時安心だし配当金もつくから、銀行に預けるより絶対お得!!」だと言った。

掛け捨て型と貯蓄型は、どちらもメリット・デメリットがあると前回書いた。
その担当者の言うことは正しいのだろうか?

当たり前の話だが、支払う保険料受け取る保険金を比較すれば、全額返ってくるどうかは一目瞭然である。
受け取る保険金÷支払った保険料=返戻率

払戻率=100%なら全額戻ってくる。100%以下なら、支払った保険料の方が貰える金額よりも多くなり、元本割れしてしまう。この返戻率は、保険会社によってバラバラなので、一概に「貯蓄型なら全額返ってくる」とはいえない。

私の両親の契約している保険は、全て元本割れするものばかりだった(あのうそつきめぇ〜!)

「特約」のワナ。700万が消えた!?

さて、主契約だけでも元本割れする商品なのに「特約を付けた方が安心ですよ」と言われ、両親は何のことか理解せず言われるがまま契約してしまったらしい。

その結果、恐ろしいことが起こった。
支払った保険料=(20,000円+2,500円)×10年分×10契約=2,700万円
受け取る保険金=200万円×10契約=2,000万円

※実際の金額からは変更してありますが、近しい金額です

ぎゃーー!!!700万円どこいったのーーー!!

しかし、金額も確認せず契約するとは、恐ろしい両親である。
あっちのスーパーが10円安いとか言ってる割に、大きいお金はどうでもいいのか。

死亡と入院保障がついているとはいえ、700万も失うなら掛け捨ての方が割安だし、特約の300万円分取り返そうと思ったら、何日入院せねばならんのや。

怒ったど!全面対決や

契約書を交わした時点で自業自得だとは言え、700万もの元本割れのリスクについて説明せず、嘘を言ったことが我慢ならない。

まずは、相談できる所に電話をしまくった。

・その保険のお客様相談センター
国民生活センター:全国の消費生活センター
生命保険協会:生命保険相談所一覧
金融庁:金融サービス利用者相談室

契約無効はかなりハードルが高い。
だって契約書にハンコ押しちゃってるんだもの。

ただ、保険業法に「保険募集人は(中略)虚偽のことを告げ、又は保険契約の契約条項のうち重要な事項を告げない行為をしてはならない」(300条1項1号)という項目があり、虚偽や説明漏れを実証できればなんとかなりそうだ。

ここでは書けないが嘘の説明をしたと証明するものがあった事と、以下の2点を論点に無効の申請を立てることにした。

・元本割れについて嘘の説明を行った
・知識がないのを良いことに、年収を無視した多数の契約に加入させた

その後、書面のやりとりや面談などを経て、かなり長い時間と手間がかかったが、いくつかの契約について双方の和解まで持って行くことができた。
納得のいかない場合は、生命保険協会の開催する「裁定審査会」にかけることができる。

私が話を聞いた時に録音でもしとけば、バッチリだったかもしれない。まぁ、理解していないのに口車に乗って契約しないことだと身に沁みた経験だった。

という訳で、次回の記事では生命保険についてもう少し勉強してみよう。

「高齢の両親が、大量の生命保険に契約してしまった話(3)」を読む

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